2011/09/24

仕手株~仕手筋とは~

最近デイトレをしていて気づいたことがあります。それは、ファンダメンタルとテクニカルだけで株価は決まらないということです。そもそも株価はオークション方式で決まっており、そこには数多くの思惑が渦巻いています。その中で、株を買いたい人と売りたい人のことを考えずに、企業の業績やチャートがこうだからだけを追いかけても勝率を稼ぐことはできないと考えました。




そこで、今回は仕手株について考えてみました。全部で、3回に分けて記事を更新していきたいと思っておりますので、あしからず


[仕手株とは]

まず、仕手株の説明からします。

仕手(して)、あるいは仕手筋(してすじ)とは、人為的に作った相場で短期間に大きな利益を得ることを目的に、公開市場(株式、商品先物、外国為替等)で大量に投機的売買を行う者のことをいう。英語のSpeculator(投機家)に相当するが、摘発が厳格でない事を逆手に、脱法・違法まがいの手法を取り入れ価格操作をおこなう不正な売買筋のことを「仕手」と呼ぶことがある。

(wikiより)

要するに、株価を思い通りにしてお金をがっぽり儲ける人が仕手で、その対象が仕手株になります。


では、その株価操作方法ですが、その方法には大きく分けて3つあります。
  1. 直接市場に出向いて行く。
  2. 市場関係者に直接情報を流す。
  3. 世の中に間接的に情報を流す。


まず、1の直接市場に出向いて行くから説明します。これは、仕手筋が大量の資金を使い株価の買いと売りによって自分の望む株価を形成していき、株を手に入れていくときに使われます。例えば、これ以上値段が上がってほしくない、この値段以下で株を集めたいと考えたとします。そうすると、仕手筋は大量の売りを上のほうにいくつかの値段に散らして、不自然のないようにだすのです。そうすることで、他の株保有者が売りが強くてこれ以上は値段があがらないかもと予想し、仕手筋が意図した値段以下で株を売りに出してしまうのです。ここですかさず仕手筋は株を手元に収めるのです。

ここで、「そんなことして将来儲かるの?」という疑問出てきます。それについて、2と3を使って説明したいと思います。

2と3の外に情報を出す行動ですが、これが出てくると買い参加は手遅れです。というか、この情報で買うと痛い目に会います。マーケット関連の情報番組をみていると時々『有力筋がどうやら買っているらしい』などの、これから株価がどんどん上がるかのような情報を伝えてくれます。この時に考えなくてはいけないことは、この株は天井だなということです。この情報は仕手筋が流したものであって、このテレビの人が拾ってきた情報ではないのです。また、同じことが新聞やインターネットといった目から入る情報でもいえます。

このような情報を流し始めたら最後です。買いから入っている仕手筋の場合、最後の爆上げと同時に売るだけで儲けが確定してしまいます。

これが、仕手筋のお仕事です。こっそり集めて、最後に自慢しながら退場していく。このような投機的売買は批判されることもありますが、仕手筋からすれば負け犬の遠吠えでしかないのです。というか、途中から参加した人などは仕手筋が絡んでいたことさえ気づかないでしょう。


では、次回はこの仕手筋ならびに、仕手株とどう付き合っていけばいいかをご紹介します。



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1 件のコメント:

  1. とても魅力的な記事でした!!
    また遊びに来ます!!
    ありがとうございます。。

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